ピアノ上達法 短期間でマスターする方法

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手首の使い方

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ピアノを弾くにあたって、手首の使い方について考える前に、手首はそもそもどのような動きが可能なのかを考えてみましょう。

 

一般的に人類が進化する過程において「手」が果たす役割はかなり大きいものがあります。他の動物と異なり人類は手を使って道具を作り、文明を発達させてきたのです。同じ類人猿のチンパンジーやオランウータンなども一見して人間と同じような手を持っているのですが、よく見るとそこには大きな違いがあるようです。

 

その「手」と「腕」とが「手首」という部分によってつながっています。もしこの手首という部分がなかったら、もし手を腕とが直接つながっていたら、さぞかし不便なことでしょう。

 

手首は見たところ上下左右、または回転させたりひねったりと自由自在に動きますが、ピアノの演奏に於いては大きく分けて4つの動きが伴います、基本的な動きにはこの4つが重要になってきます。

そして、練習曲などピアノを弾く時に昔から無意識のうちにこれら4つの動きを、ある時は単独で、またある時は複数の動きを組み合わせながら弾いているのが本当のところです。

 

しかしここで大切なことは、この4つの基本的な動きのすべてが流れるように上手に出来る人は大変少ないということです。一人ひとりの人間に体質というものがあるように、それぞれの人の手首にも、柔軟性や可動域など、その人独自の動きの癖があるように思われます。具体的にはある人は上下の動きは得意なのに回転運動は苦手であるとか、左右の動きは上手なのにひねりは得意でないといった具合です。これは致し方がありません、個性というものでしょうか、誰にでも得居不得意はあるものです。

 

さあ、では練習です、それではみなさんも今この場で四つの手首の動きをやってみましょう、机の上でもピアノの鍵盤の上でもどこでも構いません。その時、手首の状態をよく感じながら、実際にピアノを弾いていることをイメージしながら、決して急がずゆっくりと確実におこなってください。

 

いかがでしょうか?

自分の得意な動き、不得意な動きがわかりましたか?

 

どの動きも苦も無く簡単にできたという人は、かなり手首の柔らかいほうではないかと思います。そういう人は技術的にはかなりのレベルまで到達する可能性があります。すべてはこの手首の柔らかさということに端を発しており、柔らかさはすべてのピアノテクニックの源といっても過言ではありません。この柔軟性とともにもう一つ大切なのは「脱力」という事なのですがこれはまたの機会にという事で。

 

さて、手首について話を戻しましょう、先ほど述べた四つの動きをまずトレーニングによって身につけることが第一歩です。これはピアノを実際に弾きながら習得することも可能ですが、机の上などに指をのせて、ピアノを弾いているのと同じ状況を作り出し、そこで練習するのもよいと思います。テレビを見ながらでも出来る練習です。

 

この四つの基本的な柔軟な手首の動きが実際のピアノ演奏の中でどのように使われるかについては、実践編で具体的な曲を例に述べていきたいと思います。とりあえず皆さんはこの動きが力を入れずに出来るようになれば良いと思います。でもやはり人によって個人差があるようで「出来る動き」と「出来ない動き」がわりにはっきりしているようです。どの動きも出来ないとなるとこれはかなり重症で、根本的にほぐしていかなければなりません。このような状態をたとえて言うなら、蝶番が錆びたような状態です。スムーズな動きを手に入れるには、思い切った措置を施さねばならないでしょう、是非皆さんも日頃から努力して柔らかさを獲得してください。