ピアノ上達法 短期間でマスターする方法

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脱力とは

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 脱力とは「力を抜く」ということですが、これはピアノを弾く上で大変大きなポイントです。主に肩から手仁かけての部分、いわゆる腕の脱力について考えてみましょう。

脱力とは
 
脱力というのは簡単そうでとても奥の深い物を含んでいます。ひとことで奥深いといっても何も見えてきません。そこで、「脱力」について具体的に考えてみることにしましょう。

 

 脱力というものがピアノの演奏には必要不可欠な要素だということはおわかりのことと思います。これはどんなスポーツにも共通することです。

 

名選手と呼ばれる人たちのプレーを見ていると、完璧に近いフォームと脱力の様子が手に取るようにわかります。このような脱力はどのようにして得られるのでしょうか。肩に力が入ってる、力むなといったようなことです。

 

しかし、その前になぜ脱力が必要なのか、脱力が演奏する際の欠くべからざる条件なのかを考えてみましょう。

 

ステージなどで演奏しているときに、何だか指が思うような速さで動かない、家で弾いているときより指が重くて動かないと感じたことはありませんか。ステージで演奏しているときは無我夢中ですから、たとえそのような状態であっても何とか力を振り絞って最後までたどり着くことでしょう。そしてあとでその演奏の録音を聴いてみてびっくり、なんといつもよりかなり速いスピードご弾いているではありませんか! 

そんな経験はありませんか? 

 

そんなときはたいてい腕に力が入って硬くなり、脱力からはほど遠い状態にあることは問違いありません、緊張のために腕が硬くなったのでしょうか。それとも腕に力が入っているために指の運動機能が妨害されて動きが鈍くなり、それによって気持ちが焦って速くなったのでしょうか。どちらが先かはわかりませんが、そういう場合はいずれにしても腕の脱力がおこなわれなかったことだけは事実です。

 

ともあれ、脱力が完全にできており、その上で練習が充分にされていれば決して演奏が崩れることはありません。したがって、脱力は演奏上不可欠の条件といえるのです。
  
脱力ができていない人には二通りあるようです。それは、もともと硬い腕で弾いている人と、心の状態によって腕が硬くなる人です。

 

前者は「力の崇拝者」とでもいうべき人で、強力なエンジンを持ったジェット機のようなものですが、そのかわり燃料切れになればあとは墜落するしかありません。
後者のタイプは、練習のときはわりに理想に近く脱力した腕で弾いているのですが、人前で弾くとなるとそれによる心の緊張が腕にまで影響し、いや体全体にまで影響し、つい硬くなって思うような演奏ができません。こういう人は心を強くしなければなりませんが、まずはうまく弾いてやろうなどという欲を出さないことです。何につけても欲張ってはいけません。

 

このようにひとことでは語れないほどこの脱力という問題は難しいのです。

これもコツのようなもので初心者がコツだけ教えてもらっても使い物にならないと言いますか、初心者ではなくたくさんの経験がある人だからこそコツを掴めるというような感じです。練習に励みましょう。