レガート奏法の練習・方法
レガート奏法をマスターするにはいくつかの条件があります。
まず第一に、腕の力が抜けていて、その重さが十分指先まで伝わって下りていること。次にその重さを十分に支えられるような関節の粘り強さが必要。しかもさらに手首は力が抜けて柔らかくなっていること。そして、いつでもどの方向にでも動かせるようになっていること。
このような条件が整って初めて具体的なレガート奏法が可能になるのですが、もう一つ非常に重要なことがあります。それは、指先の感度の問題です。
この指先の感度が鈍いとレガート奏法は難しいものになってきます。充分に力が抜けて腕の重さがどの程度指先にかかっているかを感じ取ることが出来なければ、その重さを各指に上手に移動させることによっておこなうレガート奏法は到底できない。レガート奏法ではなくなってしまいます。
gakkenongakunet さんより動画お借りしました
手首を柔らかく使って滑らかに弾く練習
手首を柔らかく使って滑らかに弾くレガート奏法を学習します。
「一つ一つの音色を同じように弾かない」という事がコツです。
様々な奏法があると思いますが、手首の位置を変えて弾くと、音色に少しづつ変化が生まれます。
いずれにせよ、柔らかく滑らかに弾けているのかが重要になってきます、そのためにリラックス、脱力、指先、強さなど、充分な練習が必要です。
また、面白い方法ですがペダル(ダンパーペダル)を使ったレガート奏法も存在します、これはどのような場合に有効かと言いますと、指だけではまずレガート出来ないような場合、特にオクターブの連続や、様々な音程から成り立つ連続する重音の上の音を結んだ線がメロディーになっている場合などです。
この場合に気を付けたいのは連続するいくつかの音が一つのペダルに含まれることが多いので、ペダルをあまり強く踏み込まない方が良いという事です。そうすることによってペダルによる濁りを最小限に食い止めることが出来るでしょう。