ピアノ上達法 短期間でマスターする方法

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手首の働き

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ピアノを弾くうえで手首の役割についてはいくつか挙げられると思いますが、その1つは鍵盤と体との間にあるクッションとしての役割でしょう。

自動車を例にとってみましょう。自動車はあらゆる状況の路面に置いて快適に走ることができるよう、様々な工夫がされています。その1つがサスペンションと呼ばれる機構です。これは地面からの衝撃を吸収する仕組みで、もしこれがなければ凸凹道などは走れたものではありません。乗っている人は地面からの衝撃を直接受けてしまい極めて乗り心地の悪い状態になります。

そのような状況下でもできるだけ心地良い走りが得られるようにサスペンションが開発されたのです。

手首の働きにもサスペンションと共通する似たものがあります。もし腕や体の重みが直接に100%指先に落ちてきたらどうでしょう。ただ大音響になってしまうというだけではありません。おそらく極めて乱暴な音楽と呼ぶにふさわしい演奏になってしまいます。

これではピアノ本来の音の美しさという点からだけではなく、指そのものに与える悪影響もはかりしれません。

そんな時に手首が上手く働き余分な力をカットし、美しい音が得られるよう、極めて微妙な働きをするのです。もちろんそのようなコントロールはいちいち考えながら行うわけではありません、無意識にコントロールされなくてはいけないのです。

力が抜けて硬直させた手首にそのような働きをさせようとしても、それは無理なことです。すべてやはり柔軟であることかポイントです。

2つ目の役割はわかりやすく言えば「蝶番」の働きです。しかもどんな角度にも自由自在に動くことのできる万能蝶番です。

既にご承知のようにピアノの鍵盤は横長で、演奏するときの指は、場合によっては縦横無尽にその上を駆け巡らなければなりません。また、鍵盤には白鍵と黒鍵あってそれぞれの幅も長さも異なります。指はその2種類の鍵盤の長さや幅に合わせて鍵盤のごく手前から中ほど、そして場合によっては奥の方まで出たり入ったりしながら動かなければなりません。

また特に第一指にとっては大変です。その構造上の問題から黒鍵はただでさえ弾きにくいのですからスムーズな運動にはかなりの工夫が必要です。

そういった様々な動きを可能にするのが手首の役割の一つです。どんな対応でも可能なように上下左右に手首が動いて指が働きやすい状況を作り出してあげるのです。

三つ目の役割は「パイプ」です。
手首がパイプと言うと何か変に感じるかもしれませんが決してそんな事はありません。手首というパイプを通して様々な情報が指先まで伝わっていきます。では何が伝わっていくのでしょうか。いろいろありますが大事なのは腕や体の重さ、またある種の「気」も伝わっていきます。

重さと言うのは物理学的にとらえやすいのですがが、実はとらえどころがありません。ではもっとわかりやすくいましょう
ここで言う「気」は、皆さんがある曲の楽譜をどんなふうに弾きたい、この曲をこんな感じにしたいと言うような「思い」あるいは「イメージ」と言うことです。

ピアノ上手に演奏するための大事なポイントはイメージや想像力を手首を通して鍵盤に伝えるという事です。