基本の姿勢

すべての基本は姿勢と言われます。

スポーツにおいても同様なことが言われています。
ピアノの場合腰が上半身の重さをしっかりと支え、背筋を伸ばしやや前傾させるのが良いとされています。

もちろん個人差はあります。ただし、背筋を伸ばしても背中に力が入ってはいけません。

この場合の重心を低い位置にもっていくようにし、お腹で
次も何かで支えるような感じを持つとわかりやすいかもしれません。

ピアノの鍵盤は左右に幅が広く、その鍵盤を端から端まで使って弾く曲もまれではありません。左右の運動が激しい場合、腰やおなかの支えがしっかりしていないと上半身が振り回され、その結果安定したタッチが得られなくなります。

また、背中が丸くなっているのもよくないことがあります。そういう姿勢を長く続けて演奏することは、内臓を圧迫することになりますし、それによって呼吸が乱れます。「ピアノは指で弾くのだから呼吸は関係ない」というのは大間違いです声楽家のように大きく呼吸をしながら弾くものです。そうしなければフレーズを自然に歌わせることは不可能なのです。